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会員コラム「私の宝」のご案内

本会発行の広報誌「宅建NEWS」にて連載中の会員投稿コラム「私の宝」。

毎号、会員の方が個人的に暖めてきた大切なことや、思い入れのあるエピソード、大好きな趣味や人生観を気ままに語っていただくコーナーです。

EP.25

私とマラソン

越谷支部
有限会社オオノホーム
代表取締役 大野 善典 さん

埼玉県宅建協会
親子で大会に参戦(中央が著者)

息子に勧められ50歳から始めたマラソン

私がマラソンを始めたのは50歳からでした。妻を亡くし途方にくれていた私の先行きを心配した息子が、「ホノルルマラソン」を走ってみないかと誘ってくれたことがきっかけでした。
私は誘われるまま、マラソンは簡単に走れると思いスタートしました。ところが、42.195キロは長い長い道のりでした。息子は軽々と先にゴールして、私の完走を全く期待していなかったのか、ゴールで待っていませんでした。なんとか完走できた私の体はボロボロで、次の日に歩くのも大変な初マラソンでした。何を思いながら走ったのか、始めは色々考えたりしながらでしたが、もうゴールまでは止めたくて止めたくて、自分への応援だけだったような気がします。
このマラソンで完走せず諦めていたら、きっと今の私はなかったと思います。完走したことにより、自信も持 て、もっと早く走りたいと思い、息子に教わりながら、 少しずつタイムが縮まり、3年で息子を超えるランナーになりました。

“サブ3”を目標に自己ベストチャレンジ中

2010年の「ホノルルマラソン」でのタイムが5時間36分。そこから、2012年「大田原マラソン」で3時間51分 に。2013年「かすみがうらマラソン」で3時間26分。2014年「かすみがうらマラソン」で3時間18分。2015年「東京マラソン」で3時間13分。2016年「東京マラソン」3時間10分と記録を更新しています。
今年5月からは、毎週土日の出勤前に県民福祉村で、「サブ3軍団」という30~40代のチーム練習に参加して 過酷なトレーニングを行っています。彼らの父親と同じ位の年齢である私が、練習に付いてくることに対して、彼らも刺激を受けたようで、皆活気が出たようです。
練習は正直で確実にスピードアップし、私の成績につながっています。57歳最終の11月20日に参加した「つくばマラソン」では3時間13分でした。残念ながら“サブ3”の目標は達成できませんでしたが、エントリー当選した2017年「東京マラソン」で再チャレンジ宣言します!

  • サブ3:フルマラソンの完走時間が3時間を切ること。正式には「Sub-three-hours」。「sub」は「下、下位」の意。サブ3を達成することは、市民ランナーのステイタスとされている。
埼玉県宅建協会

マラソンで心も体も健康になれる

マラソンを始める前の私の体重は82キロでした。今現在は58キロ。気持ちよく走る為には、食バランスをきちんとしないといけません。食べたいものだけ食べていたら、肥満や三大疾病が待ち構えています。また、太っていると走れませんから、自分で栄養を考えて作っています。
マラソンは私の人生に例えると、序盤『10km』は10代20代の若さで、怖いもの知らずで飛び込み、『20km』は30代40代のようにただひたすら突っ走り、中盤『30km』は50代。最後まで走りぬくためにどうしたら良いか考え、守りに入りながら苦しむ時です。最後の『40km』では、「あと2.195kmの為に走りぬく」と自分の体にムチを打つ!
ゴールした時の達成感は何物にも変えがたいものです。そして、どんなに忙しくても仕事で冷静な判断を下せる余裕も生まれた気がします。
私をランナーにしてくれた息子に本当に感謝します。最後になりますが、仕事もマラソンも目標に向かって走っていきたいと思います。

広報誌「宅建NEWS」2017年1-2月号 掲載

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