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会員コラム「私の宝」のご案内

本会発行の広報誌「宅建NEWS」にて連載中の会員投稿コラム「私の宝」。

毎号、会員の方が個人的に暖めてきた大切なことや、思い入れのあるエピソード、大好きな趣味や人生観を気ままに語っていただくコーナーです。

EP.39

私の観音霊場巡礼記

有限会社 さいかち(本庄支部)
代表取締役 池川 貞男 さん

埼玉県宅建協会
妻と巡った四国八十八ヶ所霊場

霊場巡礼の旅のきっかけ

私が観音霊場に関心を持った契機は、父親の古稀のお祝いを秩父の旅館で開催したのが切っ掛けでした。宿の近くに「秩父三十四所観音霊場」の札所 第二十八番「橋立堂」があり、到着した日に父母、私達息子5人、娘4人、孫7人の総員18人で参拝しました。
その晩の祝賀会で、私たちが祖父と暮らしていた頃、家に秩父三十四所観音霊場巡拝の御影の掛軸があり、その軸の隅に巡拝姿の写真が貼ってあったのを想い出して話題となりました。愉しくも賑やかな祝宴となり両親とも満足の様子でした。

埼玉県宅建協会
仲睦まじい両親の姿

父の巡礼の足となり 秩父34ヵ寺巡礼を結願

後日、幹事の私が祝賀会の写真を両親に届けた際に、「秩父三十四番霊場巡拝の希望があれば自家用車で案内するが?」と尋ねたところ、母は体調がベストでないので、父だけ是非とも頼むとの返答でした。その頃、私は白岡市に居住しており、私の実家は北飾郡杉戸町でしたので、送迎して秩父の巡拝は時間が必要でした。私は会社勤めでしたので、毎週日曜日とはいきませんでしたが、約6ヵ月を要し、秩父34ヵ寺の巡礼を結願いたしました。
父親の巡礼の足として私と妻も参拝し、御朱印帳、掛軸等を頂きました。両親の亡き後も兄夫婦が跡を継いで、巡礼用品を守ってくれています。その後、この巡拝がご縁となり、妻と全行程約96.8㎞を歩いて巡礼しました。歩くことで自分を見つめ直し、次第に無心になっていく歩き遍路は素晴らしい経験となりました。

埼玉県宅建協会
四国八十八ヶ所巡礼 掛軸

「今是一生」の精神で生きていく

この歩き遍路がご縁で、某観光会社主催のバス巡拝に参加し、「坂東三十三観音霊場」、「西国三十三観音霊場」を巡拝し、秩父と併せて百観音を結願しました。この他に「四国八十八ヵ所霊場」も参拝しました。
日本全国には、北は北海道から南は九州まで、人間の悩み苦しみを救ってくれる観音霊場があり、私は両親からのDNAを継いで霊場参拝の旅を続けて行こうと考えております。今を大切に歩き「今是一生」の精神で心清らかに、世の片隅で誠実に生きていこうと考えています。

広報誌「宅建NEWS」No.180(2020年7月発行)掲載

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